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BaritoneUkulele計画始動
バリトンウクレレを製造することは以前からの夢でした。
しかしながら国内市場ではまだまだ受け入れられていないことも事実。
このサイズを製造することは国内ウクレレの使用サイズの拡大とともにウクレレの音の変化、バリトンウクレレ特有の伸びやかでスローリーな心地よいウクレレサウンドを再発見してほしい、関心を集めてほしいと考えておりました。
国内販売需要でございますが、現在はソプラノ→コンサート→テナーといった正統派。
しかし海外ではテナー→コンサート→ソプラノ&バリトン、そんな需要だと思います。
私たち楽器メーカー・ショップでは需要と供給によって製造するモデル・製造本数が決まります。
ユーザーが少ないバリトンサイズに手を出すメーカーは自ずと減り、そして店頭から消えていきます。
そんな負の連鎖ともいえるバリトン問題について真剣に向き合う時が来た。そして時は満ちた。
日本バリトン需要にメスを入れる一大プロジェクトとしてワシがやることを決意しました。
仕事柄、Hawaiiへは年に数回訪れます。
現地では食事の後のセッション含めた交流会、そして昼のランチにもコーヒー片手に交流会。
とにかくフレンドリーにウクレレをかき鳴らす。そんな環境が好きでそんな音が大好きです。
バリトンウクレレの低音の効いた丸みのあるサウンドはやはり大切なサウンドラインとなり、その重要性は言わずもがな。
そんなバリトンの魅力を日本国内ユーザー様へさらに深く深く音の探求心とともにおすすめしたいです。 byワシ
tkitki ukulele2機種
■シンカー・ローズウッド×インディアン・ローズウッド
■シダー・ウッド×インディアン・ローズウッド
今回のモデルを製造するにあたり若きビルダー『西野氏(WestFieldGuitarCraft)』に製造をお願いしました。
彼に製造してほしい。
以前より弊社は国内代理店として彼の作品を楽器店へ卸販売しています。
彼の豊かな発想、そしてワシと同様に中世ビザール楽器・ニッチなところの趣味も共通していて
趣味も合う。そんな彼にワシの想いを入れて製作をしていただきました。
少し長くなりますが以下バリトン計画に込めた熱い思いとともに
商品詳細をご一読ください。
Br-Akaka sinker redwood
シンカーレッドウッド
やや腰のある太やかで反応の良いシンカー材を用いることでエッジの取れたふくよかなサウンドが得られます。
Size / Baritone
Top / Sinker redwood
Sides&Back / East Indian Rosewood
Fingerboard&Bridge / Ebony
Fret / Original Jumbo Fret
Peg / GOTOH SEP700-06M
Inlay / White Pearl Handshell(Manualwork)
Nut / 37mm
Scale / 510mm
Case / tkitki AIR Case
Price / ¥385,000(350,000) Option / Mi-Si PU \33,000(30,000)
Br-Akaka cederwood
シダーウッド
反応の早い印象をもつシダー材はピッキング速度が速い演奏にもしっかり音がついてきます。
Size / Baritone
Top / Cederwood
Sides&Back / East Indian Rosewood
Fingerboard&Bridge / Ebony
Fret / Original Jumbo Fret
Peg / GOTOH SEP700-06M
Inlay / White Pearl Handshell(Manualwork)
Nut / 37mm
Scale / 510mm
Case / tkitki AIR Case
Price / ¥352,000(320,000) Option / Mi-Si PU \33,000(30,000)
Option Pickup
■Mi-Si Acoustic Trio Air Uke
Acoustic Trio Air Ukeは、ウクレレ用のバッテリーフリー・アクティブピックアップシステムです。
MEMSマイクロフォンとアンダーサドルエレメントを採用し、双方の信号をブレンドすることで幅広いサウンドを可能にします。
Mi-Si Power Chargerを使用して60秒間充電すると、最大8時間の使用が可能です。
工賃込み 商品代金+\33,000
Option Strings
■BaritoneUkulele用 弦セット
初期出荷時の弦と同じ製品です。(Low-G)
AUGUSTINE4本set
\2,288(2,080)
■ボディー形状
通常テナーサイズを意識しつつ、やや小ぶりのひょうたん型をイメージ。ウエストとなるくびれはややエッジを持たせたオリジナルの形状です。
■ネック
1ピースマホガニーを贅沢に採用。
音の振動を最大限伝え、パフォーマンスに繋げます。
■指板・フレット
エボニー材を採用。テンションが強いバリトンサイズの印象を変えるために指板表面にはR角度を付けました。そして最終セットアップまでに普通では考えられないくらいの研磨をすることで光沢・スムーズな指板感触を実現できるように仕上げました。
■whitepearlbinding
こだわりの手入れ手工にて丁寧に施工しております。現代的なストレートパールとは違い、一味も二味も違った温かさと主張性の強い西野氏ならではの技が光ります。
■デザインの特徴
バリトンサイズの大きな印象を与えないスタイリッシュかつ古典的なデザイン。
テーマとなったアカカフォールズ(後述)、ハワイより耳にするあの曲をイメージしました。
実際にハワイを訪れた時の印象を全面に大自然の中雄大にもどこか寂しさを感じるアカカの滝。
この滝を再現したい。しっとりとしめやかなあの雰囲気を形にしたい。そんな気持ちから全体のコンセプトを確立させました。
ヘッドから流れ落ちる川の水、指板を滝に見立てサウンドホールを滝つぼ、サウンドホールには飛び散るいきつものしぶきを演出。
演奏に置き換えると『奏でたサウンドがボディーから癒しの水しぶきとして出力される』
そんな印象を皆様に持っていただきたいです。
使用アーティストへの想い
鈴木智貴さんとの出会い・自分と重なる方向性
彼と出会って数年が経過し、その活動と演奏をこれまでも応援してきました。株式会社TR(TANTAN)として幸いにもお仕事でご一緒する機会も多く、年々スケールアップしていく彼のサウンドには注目していました。
そんな中で昨年、弊社直営店となるUkuleleShopTANTAN札幌店にてたまたまバリトンウクレレを販売する機会をいただきました。その後演奏・ツアーでも使用され、まだ知らぬバリトンウクレレ層へ影響を与えたことは皆様もご存知かと思います。
真剣にバリトンウクレレと向き合うサウンドがあの癒しのサウンドとなってワシにも強烈な衝撃でした。
そう、鈴木智貴氏は活動10周年、そして直営店タンタンも10周年。
たまたまなのか運命なのか10年の時を経て20周年に向けてスタートした11年目
同じ時を刻む者同士なにか一つ方向性を欲しいと思い今回の企画が始動しました。
デザイン・サウンドを決める段階でイメージしていたアカカフォールズ。
鈴木氏の演奏するこの楽曲を聴いたことはあるだろうか。
普段よりポップで軽やかなサウンド、そして聴くものすべてをグッと魅了する感動のスローサウンド。どちらも本当に聴きごたえあるウクレレの限界を超えるサウンド。
ここ数年、ライブにプライベートでも頻繁に遊びに行かせてもらっているがいずれも毎回新鮮で時間があっという間に過ぎる、そんなライブとなっています。
その中で時たま演奏されるHawaiianSongにワシは注目していた。
ワシはハワイ古来から伝わってきたハワイを代表する曲をレコード・CDにてたくさん聴いています。特に好きな曲はアカカフォールズを代表とするスローハワイアンサウンド。カバーをするアーティストは数知れず、そのアーティストそれぞれの個性と技術を注ぎ込んで演奏しています。鈴木氏も同様にこの曲を演奏していました。
とんでもなく優しくてとてつもなく太い、雄大で勇ましさを持ちつつ悲しい滝の涙を実にうまく表現していて、この滝本来の由来・意味を理解していたワシには更に深く心の底までしみこみました。
『彼にワシの想いを詰め込んだバリトンウクレレで演奏してもらいたい』
そんな想いを詰め込んで始動した暑苦しいほどのバリトン企画。
でも彼の心も少しばかりですが知っています。
もっと熱い男だ。
楽器ブランドとして真正面から彼にこのバリトンでアカカフォールズを奏でてもらいたい。それだけを目標に突き進み製作をいたしました。
プロフィール鈴木智貴(Tomoki Suzuki)
【ウクレレなのにポップ】をテーマに活動中。2013年にウクレレと出会い、わずか2年半で第8回ジ・ウクレレコンテストにて大賞を受賞(日本一位)。続く2016年10月に行われた国際大会では世界一位に選ばれる。心の琴線に触れる優しい音色からウクレレのイメージを覆すようなアグレッシブな演奏まで小さな楽器から繰り出される無二の音色が聴く人を魅了する。HP
Baritone Ukulele新作発表会
5月11日大阪公演、6月3日東京公演
鈴木智貴さんによる
バリトンウクレレのみのコンサート、おかげさまで大盛況に開催できました!
ご来場の皆さまはバリトンの音色にうっとり
東京公演はファイナルということもあり、ビルダーの西野さんがお越しくださりました。
受注会にたくさんの方にバリトンウクレレを手に取っていただきました。
まだまだ認知もシェア率も低いバリトンウクレレですが、これからももっと発信して、ウクレレの魅力・可能性を伝えていきますよ!と鈴木智貴さんが語ってくれました。
お客様には高評価で
「知ってる曲も初めて聴くみたいな、すごく新鮮でした」「バリトンでこんな曲もありだんだ」「迫力あるバリトンの音で、帰宅しても余韻がすごかった」…
の声をいただきました。
バリトンウクレレコンサートの継続の要望を多数受けており、これからバリトンの普及が期待しております!
ただいま、バリトンウクレレの注文を承っております!
ご不明な場合、どうぞお問い合わせください